巨大な奇岩の続く景勝地、仏ヶ浦です。
仏ヶ浦は青森県の下北半島、佐井村にある景勝地です。もともとは仏宇陀(ほとけうた)とも呼ばれていたところです。
緑色凝灰岩という独特の白や緑、灰色といった色を持つ岩が日本海の荒波や風雨の影響を受けて侵食された結果、
現在のような奇岩のある風景を作り上げてきました。
またその独特の姿形が仏様や仏具に似ているところから
五百羅漢・親子岩・屏風岩・双鶏門・如来の首・天龍岩・蓬莱山・蓮華岩・一ツ仏といった
仏にまつわる名前の岩が多数あります。
極楽浜と呼ばれる浜を中心に、北は五百羅漢から、南は一ツ仏までの約2kmの区間が
仏ヶ浦と呼ばれている場所となるようです。
この極楽浜の一角には1922年(大正11年)にこの奇岩が連なる光景を見て自然の造形美に感動し、
土佐の歌人であった大町桂月が「神わざ鬼の手づくり佛宇陀(ほとけうた)人の世ならぬ処なりけり」と詠んだ歌碑が建てられています。
かつては非常に道路事情も悪く、また急峻な地形のために近づくのは容易ではなく、陸の孤島に近く
船以外では近づくこともままならず、
知る人ぞ知るといった感じの景勝地だったようですが、天然記念物指定とともに駐車場から降りる遊歩道が整備され、
道路事情が良くなってきつつあるために最近は観光船や遊覧船以外でも車の観光客も増えてきているようです。
また仏ヶ浦では同じ青森県にある恐山とともに修験者の修験道ともなっていたのだそうです。
確かに道路もなかったであろう昔の時代にあっては、そんな雰囲気を持った場所とも言えるかもしれません。
1941年(昭和16年)4月23日に国名勝天然記念物に指定されています。
仏ヶ浦の風景写真
壁紙写真で紹介する仏ヶ浦の風景です。今回は遊覧船にて仏ヶ浦〜牛滝間の奇岩景勝地を
海の上から撮影した分も含めて掲載しています。なお激しく揺れる船の上からの撮影も多々有りますので
手ブレしているものもありますがご了承くださいませ。