仏ヶ浦の蓬莱山の隣にある斜めに切られたような跡のある岩です。
その昔奥州に逃れた義経がさらに北方へと逃亡する際に、
源義経を守る弁慶が追手をなぎ払ったときに付いたとされているあとなのだそうです。
こののち北海道にも義経伝説は残されており、この青森の仏ヶ浦まで
そういった伝説が残されているところを見ると、日本人の義経好きというのか、
判官びいきというのか、それが当時に人々にとっていかに大きな影響を与えていたのか
ということをつくづく感じる話です。
それにしても見事にまっぷたつに斜めに切り込みが入っているように見える
この自然の造形美、人工的につくろうと思ってもたやすいことではないでしょうに、
どうやって雨や風や風雪、波、気温変化といった自然現象だけでここまで見事な造形美を
創り上げることができたのでしょうか。
自然の威力というのもは不思議で素晴らしいものがあります。