知床五湖は知床半島
ウトロの近くにある湖というか沼の総称で、2005年7月14日にユネスコ世界自然遺産に登録されているところです。
実際には五湖以上の沼地があるようなのですが、観光用として一般観光客が簡単に入れるスポットとしては
一湖・二湖・三湖・四湖・五湖の周囲を周回する散策道があります。
知床五湖に映る羅臼岳などの知床連山の山々は素晴らしいとされています。
ただ時期によってか、今回見てきた中でも三湖から五湖に至る遊歩道はヒグマが出没中ということで閉鎖されていて、
回れたのは一湖・二湖の周回散策路だけでした。
知床半島の観光拠点ともなっているウトロからさらに観光用道路を知床五湖に向かって8kmばかり走ってゆくと、
知床五湖の駐車場に到着します。ここで駐車料金410円を支払って車を止めて、ここから先は徒歩による
周遊となります。ただし、知床五湖は知床の山中にあり、ヒグマの生息地域でもあるので、念のため
クマよけの鈴等のものがあればいいと思います。また出来るだけ一人では歩かずに大勢で行く方がいいようです。
ヒグマの習性としては人を避けるということがあるので、人の近づいているような雰囲気を出している方が
寄ってこなくなるそうです。実際に私が行った日の早朝にも駐車場でヒグマが闊歩していたそうで、
一湖周辺の遊歩道脇でもヒグマが食べたと思われる水生植物の痕を見ることが出来ました。
また早朝や夕方の時間帯や、霧の濃い日などはよりヒグマが出没する可能性が増えるようで、
そういった時間帯を避けて散策される方がいいと思います。
今回一人旅の旅行でしたが、初めて入るヒグマの生息地域で、
臆病な私は観光客の団体の後について、いろいろなガイドさんの説明を横で聞きながら
一緒に回っておりました。
知床五湖ではこのように観光地としての性格と、ヒグマの生息地域を守るという
相反する観点から規制が頻繁に行われるようになってきており、知床一湖の周辺の遊歩道は今年限りで立ち入り禁止の措置が
行われるだろうという話をその地元のガイドさんからお聞きしました。
その代わりに知床一湖を遠くから眺められる展望所と高架木道が設置されており、来年からはこの高架木道から知床一湖を眺めることに
なってゆくようで、将来的には知床五湖全ての遊歩道を湖の周辺を歩いて回る現在の形から、
全て高架木道で少し離れたところから展望するというスタイルになってゆくものと思われます。