京都市内ではもう三脚を使えるお寺は数えるほどしかありません。
数年前に比べてもさらに減っています。さらにそれに輪をかけて、
最近増えてきたのが撮影禁止をうたっているお寺が急激に増え始めていることです。
以前から仏像とか、重要文化財とか、絵画や襖絵といったものに関しての撮影禁止はありました。
またそれらは貴重な文化財であり、保護されて当然と思っていましたから、
特に違和感を覚えることはありませんでした。
しかしここ数年で様子が変わってきたのは、庭園ですら三脚は当然のこと、さらに踏み込んで
室内はおろか、庭の撮影すら禁止するお寺が増えてきたことです。
京都では嵐山花灯路や東山花灯路といった、公道を使ったイベントでさえ、三脚禁止に踏み込んできました。
ことは京都に限りません。関東のお寺では鎌倉の方でも撮影禁止が増え、
有名なのではTDLが三脚禁止に踏み切りましたね。
東京に至っては公道からでも町内撮影禁止の札を町民が立てた例や、
建物の撮影や夜景の撮影すらままならなくなってきているという話です。
ただこれ普通に考えると違法だと思うしそんな権利もないはずですが・・・
公道から建物の撮影をしようとすると警備員が飛んできて怒られるといった事態にもなってきているようで、
建物の肖像権とか訳のわからないことを書いているのもたまに見かけますが建物には肖像権はありませんし、
もしあるとしたら建物が写る写真は日本では一戸建ての自分所有の自宅以外は
持ち主の許可がなければ一切撮れないというお笑いのような事になります。
公道からの撮影に関しては文句を言われる筋合いはないと思いますが・・・
ただこんなことが起こっていること自体、
よっぽどひどい状態なんだということを端的に表しているということですね
また地方に目を向けても、有名なとある棚田などでは、農家の人が、
棚田の場所を観光客やカメラマンに教えるなという苦情を町役場に持っていったということまで起きています。
鉄道関係でも有名なスポットが直接撮影禁止ではないものの立ち入り禁止となって実質撮影できなくなった例や、
それ以外でもこれは少し意味合いが違いますが保育園や中学校の卒業式、音楽会といった行事が撮影禁止になったとか
、
(こちらは子供の肖像権の問題らしい)
最近では競技会場でのスポーツ選手の撮影も禁止といった事例も出てきているようです。
結局は撮影者のマナーが悪すぎることから起こってきたものだと思うのですが、
なぜここまで撮影に対する制約が増え、カメラマンは嫌われるようになってきたのでしょうか?