菅沼合掌集落には現在9棟の合掌造りの建物があります。最も古いものでは江戸時代天保年間(1830年〜1840年頃)に建てられた家屋もあるようです。かつてはかなりの数の建物がありましたが昭和30年代ごろまでに急速に姿を消してしまい、現存する合掌集落はほとんど見られなくなってしまいつつありました。このままでは合掌集落の姿が永久に消え去ってしまうので、国は昭和45年12月にここ越中五箇山合掌集落を国史跡に指定し、さらに平成7年12月には相倉合掌集落、荻町合掌集落とともに世界文化遺産に指定されました。菅沼集落内では民俗資料館と塩硝館を設置して一般公開しています。