冬の飛騨路、五箇山の見どころといえば色々ありますが、定番の白川郷も含めて今回は菅沼合掌集落や村上家住宅、長瀬家合掌造りなどを紹介したいと思います。行ってきた時間帯が悪かったせいもあり、ほとんどの合掌造りでは雪が屋根から落ちてしまっている状態になってしまっていたのが残念でしたが、それでもこの時期結構雪が深く積もっていました。でも地元の方に言わせれば全然少ないということでしたが。村上家住宅は約400年の歴史を誇っている合掌造りの住宅を特別に保存しているもので、合掌集落の中でも最大級の建物の一つだそうです。当時の様子をそのままに伝えている展示物や民俗資料館としての色彩も濃い建物で、合掌集落内ではなく、独立して一件の建物として保存されている国指定の重要文化財です。中では囲炉裏を囲んで伝統芸能でもある「こきりこ踊り」に使われる楽器「ささら」などの解説もされていました。長瀬家は白川郷の中にある合掌造りの建物で、5階建て600坪と白川郷の合掌造りの中でも最大級の大きさを誇っています。加賀藩前田家の御典医を初代から3代まで勤めていたことから、仏壇や美術品など数千点に及ぶ当時の貴重な資料が多数室内に収められています。菅沼合掌集落は白川郷、相倉合掌集落と共に日本を代表する合掌集落であり、世界文化遺産に登録されています。菅沼集落は規模的には白川郷等に比べるとかなり小規模ではありますが、現存する集落は9棟あり、実際に人が住んでそこで生活しておられます。そのうち1棟は民俗資料館の建物となっています。世界遺産登録後脚光を浴びていますが、基本的に一般民家ですので中へは入れませんし、道沿いからの撮影のみになっています。
村上家住宅・長瀬家・菅沼合掌集落五箇山雪景色
日本有数の積雪地帯でもある地域で発展してきた合掌集落は
この地域の厳しい自然とともに生きる人々の知恵と工夫が
随所に見られることでも文化遺産としての価値は十分にあると思います。