中央アルプスが目の前に見える
千人塚公園は、長野県上伊那郡飯島町にあるオートキャンプ場も兼ねた公園です。
今では桜が満開の4月中旬には非常に美しい雪をかぶった中央アルプスの山々と桜の対比が見られる
公園ですが、その歴史を見てみると上沼氏がここに北村城(北山城)と呼ばれる
山城を構えていましたが、戦国時代の1582年2月に織田信長の嫡男信忠の武田征伐・伊那路攻略の軍勢に攻められて滅び、
その際に敵味方の兵士の遺骸や武具などをここに埋めたことから千人塚の名前の由来となっています。
しかし当時疫病が大流行したため、霊の崇りを恐れ、魂を治めるために
ここに千九人童子の石碑を建てて供養したという逸話が残されているところです。
公園の中心となっているのは城ヶ池と呼ばれる面積約33000㎡・最大水深約10mの湖ですが、もともとこの場所はその北山城の
空堀があった場所で、そこに1934年(昭和9年)に国の灌漑事業の一環として
池に水を引いて灌漑用水としたため、現在のような形となっています。
千人塚公園にはソメイヨシノを中心に約700本の桜が植えられています。1930年(昭和5年)にここ城ヶ池周辺に桜を植えたものが
現在成長して、桜の見ごろとなる4月中旬~下旬ごろには見事な桜とアルプスのコントラストを見せてくれます。
千人塚公園はまたオートキャンプ場のほかにマレットゴルフ(クラブの代わりに専用のスティックとボールを使う・
ゲートボールに似ているが得点を競うものではなく、
また団体競技でもなく個人競技という点が大きく異なり・ルールはゴルフのルールで行われます)の施設もあります。
また周辺にはログハウスや釣り堀センター、オートキャンプ場等の施設もありレクリエーションを楽しめます。
桜の見頃時期ですが、今回は2週に渡ってここに訪れました。先週来た時は
馬見塚公園や与田切公園は満開だったのですが、
標高差約160m以上ある千人塚公園はそれよりも約4~5日ほど満開は遅いような感じで、あまり咲いていませんでした。
しかしその中では最もアルプスの山々に近い公園ですので、雪をかぶった山々の迫力はなかなかのものです。