京都仁和寺 桜の壁紙写真です。京都市右京区にある仁和寺は御室桜で有名な桜のスポットです。
仁和寺の御室桜は宇多天皇が日本で最初にここ仁和寺で院政を敷いたことから御室御所と呼ばれ、
御室御所に咲く独自の桜ということで御室桜と呼ばれています。
ただ御室桜は普通のソメイヨシノよりも満開は約1週間から10日ほど遅く咲きます。
色も白いのが特徴で、ソメイヨシノのピンクとはまた違った清楚な感じのする桜です。
御室桜は平安時代に仁和寺で植栽されたのが始まりとされています。
御室桜は有明と呼ばれる栽培種の桜で、オオシマザクラ系統の里桜です。
特徴は高さ2〜3mの低木で、根元付近から幾重にも枝を伸ばし、大きいつぼみと大きく白い花を咲かせることが特徴です。
低木なのは仁和寺の土壌が岩盤地質のため根があまり深く伸びないことと、岩盤地質の上に乾燥しやすい砥粉(とのこ)と呼ばれる
非常に粒子の細かい泥が表層土となって覆っている影響だそうですが、浅い根でも倒れないようにバランスをとるために
低木のまま根元から枝を伸ばして重心を下げているとも考えられます。
またこの背が低く花(鼻)が低い特徴と引っ掛けてお多福桜とも呼ばれているようです。
なお、仁和寺の御室桜は大正13年に天然記念物に指定されています。
現在植えられている品種は有明のほかにも十数種類約200株ほどあり、
現在のものは1696年に植えられたものだそうです。
仁和寺中門を入って左手、観音堂手前のところに御室桜の植栽場所があります。
また仁和寺の桜は御室桜以外にもソメイヨシノも多数あり満開時には境内をピンク色に染め上げます。
そのため桜の時期の仁和寺はソメイヨシノが終わる頃に御室桜が満開になり、
春の桜のシーズンは非常に長い期間桜を楽しめるのも特徴です。
仁和寺の桜の見頃は4月初旬〜上旬にかけて、御室桜はそれより1週間〜10日遅れの4月中旬頃からが見頃となります。