兼六園庭園にある根上松です。根上松は大小40本ほどの根が空中にのびているという奇妙な状態に見える松ですが、これは自然にそうなったわけではなく、当時の第13代藩主であった前田斉泰が土を盛り上げた上に松を植え、それが成長して根が伸びていった段階で盛り上げた土を取り除いてしまった結果、このような根上松になってしまったということだそうです。まるでねじりながら根が空中にのびているように見えますが、当時の藩主のいたずら心からできた珍現象と言えるかも知れません。でもその松もここまで大きくなるのですから自然の力はものすごいですし木の生命力のたくましさを感じることも出来ますね。