兼六園庭園は全体的に水を上手く利用しているなという感じがします。至る所に水路が引かれていて小川もあり、霞ヶ池や瓢池に代表されるように池も配置されていて、土地の高低差を利用して水面の高さの違いから何ら動力を用いずに噴水に仕立てあげたり、色々な工夫や遊び心がふんだんにあるような気がします。この水はさてどこから来ているのかと思ったら、約10kmほど離れている犀川から第3代加賀藩主の前田利常が引いた辰巳用水の水がそのまま庭園内を流れるように工夫されているようです。もともとは金沢城の防火のために引き入れた用水が現在は兼六園庭園の風景に一役買っているというわけです。