トルコ記念館から歩いてしばらく行くとトルコ軍艦遭難慰霊碑が見えてきます。当時のトルコ軍艦エルトグルル号(エルトゥールル号)の遭難慰霊碑です。向かって左側の白い石碑にはERTUGRUL sehitligiと刻まれており、右手にある石塔には土耳其軍艦エルトグルル號殉難将士之霊地と書いてあります。また入り口両サイドには石碑に亡くなった方々の御名前が刻み込まれています。この遭難事件は1890年9月16日夜半頃に当時のオスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦として串本町紀伊大島の樫野崎東方海上を航行中だったエルトグルル号(エルトゥールル号)が日本の皇族小松宮夫妻のイスタンブール訪問を受けて親書を明治天皇に手渡すべくやってきたものですが、日本に立ち寄った帰りに台風による強風と高波に打たれて樫野崎沖の岩礁に衝突して沈没遭難した事件です。この時救助にあたった日本側とトルコ側の友好がこの一件でさらに深まったとも言われています。