奈良県宇陀市榛原区(旧奈良県榛原町)にある仏隆寺は
秋は彼岸花で非常に有名なお寺です。今回は、前回撮影できなかった仏隆寺境内の彼岸花の様子を撮影してきました。
仏隆寺では非常に珍しい、ピンクの彼岸花を見ることが出来ます。最初は狭い駐車場に車を止めて石段を両側に咲いている
真っ赤な彼岸花を眺めながら上がってゆき、志納金100円を支払って山門をくぐって境内に入ってゆくと、
右手に見ることが出来ます。ただし本数は非常に少なく、そのほとんどが白い彼岸花で占められていますが、
中に数本だけ、他ではなかなか見ることのできないピンク色をした彼岸花を見つけることが出来ます。
もともとピンクの彼岸花は存在しないものですが、これは通常の赤い彼岸花と黄色いショウキズイセン(鍾馗水仙)との交配の
過程で誕生するシロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)が出来、さらに何らかの要因でシロバナマンジュシャゲの色彩に
元々の彼岸花の赤が混じったものと考えられているようです。
同様にやや黄色がかったクリーム色のシロバナマンジュシャゲもありますが、こちらも
同じ理由でショウキズイセンの色が一部発色したものだそうです。
ということで、ピンクの彼岸花も白い彼岸花と同様にシロバナマンジュシャゲだといえそうです。
また前回撮影時の2005年と構図が一部重複するところもありますが、
今回一眼レフデジタルでの撮影ですのでまた違った味が少し出ているかと思います。
また仏隆寺の彼岸花の見頃ピークは、だいたい9月22日前後〜9月末頃までです。