厳冬の阿蘇山の雪景色です。前回2004年の撮影時にはかなりお天気が悪く、あまり撮影できなかった雪景色ですが、
今回は見事に晴天となったので、再度行ってきました。前回行けなかった標高1502mの中岳山頂へと通じるロープウエイにも
乗ってきました。とにかくなかなかそのスケールは雄大で、外輪山に囲まれた阿蘇山中岳はこの厳冬期でももうもうと白煙を上げ、
さすがに活火山だという認識を新たにさせられます。山頂まで登山することなしに乗り物で行ける活火山というのも珍しいですが
(というかこの阿蘇山が世界で唯一活火山で火口まで行けるのだそうです)、
やはりロープウエイ山頂駅(火口西駅)を含めて火山の噴石から身を守るためのシェルター(退避壕)があちらこちらに点在していることも、
ここが現在も活動している活火山であるということを示しています。冬場は残念ながら白煙と雪煙が多いため視界が効かず、
山頂の火口の淵から中岳火口を見下ろして撮影することは出来ませんでしたが、それでも充分にその迫力を感じることは出来ました。
また阿蘇パノラマライン沿いにも見所があり、一面雪に覆われた白銀の世界の草千里や、霧氷の草木といったところがあります。
ただやはり厳冬期の阿蘇パノラマラインは除雪がなされているとはいえ冬タイヤは必須で、所々冬タイヤなしでは
入ってゆけないところがあります。また、基本的に歩くことは少ないですが、それでもロープウエイ火口西駅から阿蘇山中岳火口へは
100mほど歩きます。ここも除雪はしてあり、普通の靴で行けなくもないですが、出来ればスノーブーツ程度あるほうが安心です。
また、夏場と違って、冬場は積雪の関係でか、立ち入れる場所が制限されています。また、二酸化硫黄の有毒ガスが立ち込める場合もあり、
その場合も風向きやガスの濃度によって立ち入りが制限される区域があります。今回は第一火口と第二火口に最も近いBゾーンのみの立ち入りでした。
阿蘇山 雪景色の壁紙写真
やはり晴天時の阿蘇山は迫力が違います。冬場だけに噴煙や火口が見えなかったのは残念ですが
それにもまして雪の阿蘇山は素晴らしい風景を堪能させてくれました。そんな風景写真をお届けします。