史跡首里城跡で竜潭あるいは龍潭池と呼ばれているこの池は、
1427年に初代琉球国王であり第一尚氏王統第2代国王でもある尚 巴志王(しょう・はしおう)
が首里城を琉球王国の王城としてふさわしい規模にするための拡張整備の一環として
中国から琉球に帰化し、1417年進貢使として中国に渡って造園技術を学んだ
国相・懐機(かいき)に命じて谷を利用して人工的に池を掘らせたものだそうです。
造営年代としては円覚寺や円鑑池よりもより古い時代のものです。
当時の琉球王国では、中国皇帝の使者である冊封使の接待として竜潭に船を浮かべ、
船上から見える首里城の風景などを見て楽しんでいたのだそうです。
ここは現在でも市民の憩いの場ともなっています。