鮮やかな紅葉に目を奪われていると、この風景が
非常に落ち着いて見えます。
日吉社すなわち神社なわけですが、お寺の中に神社が??というと一見奇妙に思えます。
しかし天皇家は天照大御神から始まる神の血筋ですから、あるいはお寺の境内に神社があることは
門跡寺院となった背景と何らかの関わりがあるのかも知れません。
日吉社は十禅師社とも呼ばれており、かつて鎌倉時代に天台座主を務めた慈円(慈鎮和尚)という高僧が、
青蓮院にて幼少の時を過ごし、その後青蓮院の第3代目門主(住職)となっています。
それ以前にはすでに青蓮院には鳥羽上皇の子である覚快法親王が第2代門主となっており、
建立の際に慈円が天台宗の守護神である山王神(日吉山王の神)を勧請したことから
日吉社と命名されているそうです。その経緯を考えるとお寺の境内に神社があっても不思議ではありません。
比叡山延暦寺から始まる天台宗という仏教の宗派にも
神様が守護神で付いているというのも奇妙というか、神仏習合というか、
何だか結構面白いものがありますが。
ちなみに日吉社ではないですが、竹林のライトアップはこんな感じです。