撮影でカメラマンとして一番やらなければならないことは
何をさておいても対象物を自分のカメラに収めることです。
と同時に対象物にピントが合っていないといけません。
極端な話これが出来ていればたいていは事後処理でどうにでもなるものです。
また撮影時にやることを極限まで少なくすると、シャッターチャンスも
確実に狙えるメリットがあります。
対象物を狙ってシャッターを切ることだけに集中できるわけですね。
事後調整を前提としない場合、どうしても撮影する前から
構図はどうの、絞りはどうの、露出はどうの、考えてしまって、
いざ目の前に対象物がやってきたといっても考えている間にどこかへ
行ってしまいます。
しかも露出なんて何を撮るかで少しでも角度が違えば
全く変わってしまうことが常ですから、さらに大変です。
京都の観光地などでも場所によっては明るい暗いが混在し、露出を
マニュアルで決めるのはかなり大変で時間がかかります。
これを瞬時にマニュアル撮影で決められる人ならばすごいと思いますが、
こんな場合、RAWでの事後処理を前提にすれば、
カメラ任せで人が切れた瞬間にサッとシャッターを切ることだって出来るわけです。
そんなことしていたら上達しないじゃないかという向きもあると思います。
もちろんその通りだと思います。
でも上達するための練習ならば家でだってどこでだって出来るわけです。
また人ごみの多い場所や時間に三脚立てて時間をかけて
自分の作品のための撮影をするっていうのもどうかと思います。
当たり前ですが、当たり前の撮影方法が観光地の人込みでは求められると思います。
撮影禁止にならないように迷惑をかけないことが大前提です。