錫門をくぐって右手に見えるのがこの巨大な燈籠です。
他にも鶴燈籠等もあるのですが、ここの燈籠は概してイメージや想像以上に巨大です。
日本庭園の燈籠というと普通は加工した成形されたものを思い浮かべるのですが、
ここ仙巌園庭園の燈籠は自然石を組み合わせた燈籠で、それゆえに
かなり巨大な形となっているわけです。
名前の通り大石燈籠ですが、これは島津家29代当主の忠義が1884年に
小田喜三次という御庭方に作らせたものだそうです。
飛び獅子と呼ばれる、笠石の上に乗せられている口を大きく開けた獅子が特徴的で、
また笠石自身も当時の防波堤に使われていた非常に重く巨大な石をそのまま乗せて
使っているそうです。
まあ何とも豪快というか、桜島や錦江湾を借景にしてしまうスケールゆえの
大胆さというか、薩摩藩のスケールの大きさを感じさせる燈籠ではあります。