ただこのトウヒの枯れた森も、個人的に言わせてもらえば一自然現象と言えなくもないし、
いろいろお役所の方々はトウヒの森の回復計画も立てられているようですが、一度壊れた自然は元には戻らないと思います。
また、これが伊勢湾台風から始まる自然現象によって引き起こされた枯れ死であるとするならば、
何もせず、放っておいて成り行きまかせにするのが一番自然だと思います。
自然は人工的に作り出せるものではないし、鹿が増えようが、増えすぎれば餌がなくなって自然に減少するはずです。
それこそが自然の力であるし、長い目でみて放っておくのが一番いいと思います。
トウヒの森を復活させようとする試み。これこそが逆に人工的に大台ケ原を人間好みに造りかえる、
人間の気にいるような森に造りかえようとする、
不自然な計画ではないでしょうか。
自然を無視した計画はやがて失敗に終わると思います。
大台ケ原は原生林でなくてはならない、あるいは大台ケ原はこうでなくてはならない、
そう人間が勝手に決めつけてはならないと思うのです。
大台ケ原のあるべき姿・移り変わる姿は人間ではなく自然が決める、そう思うのですが・・・