名古屋城の桜の壁紙写真です。名古屋城は徳川家康が1609年に東海道の要衝のこの場所に
徳川御三家の筆頭である尾張徳川家の居城として建築を開始し、1612年に完成した、大規模な平城です。
熊本城や
大阪城と共に日本三名城とも言われています。
名古屋城は度々水害の被害を受けた清洲城から大規模な移転を計画したものでもあり、また、大阪方の豊臣氏からの江戸へ向かう進撃を
食い止める役割も期待されていたと思われます。
その後江戸時代から明治維新までは尾張徳川家の元、非常に栄えました。そしてこの名古屋城を中心として城下町として発展を遂げたのが名古屋市です。
明治維新後は1871年の廃藩置県で廃城となりますが、主要な建造物は取り壊されずに残されて陸軍省の所轄となり、
1893年(明治26年)には宮内省の所轄となって名古屋離宮となります。
1930年(昭和5年)には宮内省から名古屋市に移管されて一般公開され、天守閣と本丸御殿などの建造物が旧国宝に指定されています。
ただ第二次世界大戦時、1945年(昭和20年)5月14日の名古屋空襲によって、旧国宝指定の大小天守閣や本丸御殿はじめ建物のほとんどが焼失しましたが、
幸いにも焼け残った西北櫓・西南櫓・東南櫓と表二之門・旧二之丸東二之門・二之丸大手二之門は現在国の重要文化財に指定されています。
戦後は名城公園として整備が行われ、焼失した天守閣は1959年(昭和34年)復元されて現在に至っています。
天守閣の復元に続き本丸御殿の復元も計画されていますが資金難のためまだ着工されていない状態です。
天守閣と共に名古屋城を象徴するものに金の鯱があります。金鯱一つで高さ約2.6m、重さ約1.2トン、0.15mm厚の18金を約45kgも使用したもので、
大天守閣の屋根の上に対に載せてあります。最初に作られた当時は約320kgの金が使われていたそうで、これは当時の徳川家の威光を示すものだとされているようです。
名古屋城・名城公園はまた愛知県下有数の桜の名所でもあります。約1600本とも言われるソメイヨシノやシダレザクラをはじめとした桜が
見事に園内に咲き誇ります。桜の見頃は3月末〜4月初旬頃、私が行った2007年4月5日ではすでに満開で、
一部散り初めて桜吹雪が舞っていました。なお、名古屋城本丸への入場料は500円、駐車料金は30分ごと180円かかります。