和歌山県日高郡みなべ町にある南部梅林の壁紙写真です。
南部梅林は一目百万・香り十里とも呼ばれ、和歌山はもとより日本一とも呼ばれる広大な梅林となっています。
南部梅林は太平洋に面した南部湾の北、
みなべ町晩稲地区南部川沿いの小高い丘陵地帯に展開している梅林で、
その面積は約1000ha、総本数は7万〜8万本にもなるということです。
一目百万といわれるのはその下に広がっている梅林も含んでのことでしょう。
ちなみにみなべ町全体では60万本くらいの梅の木が植えられているそうです。
そのほとんどが南高梅と呼ばれる白い梅の木ですが、この梅は品種改良され続けた結果生まれてきたもので、
味、香りとも非常に良く、高級品種・紀州南高梅として全国にその名を知られています。
紀州南高梅は1902年(明治35年)に南部村の高田貞楠さんという人が植えた苗から出来た梅の木に
大きく美しい梅の実が実ったことに端を発しています。
当時高田梅と名づけられていた品種がその後の選定作業や更なる品種改良を経て、現在ある南高梅となっています。
また南高梅の名前の由来は地元の南部高校が通称南高と呼ばれることに由来しています。
ここの高校の園芸科の先生と生徒たちが現在の南高梅の選定作業に尽力したことからそう呼ばれるようになったそうです。
南部梅林の梅の花の見頃は年によってかなり変動があるようです。
特に強烈な寒波が度々押し寄せると開花が遅れ気味となるようです。
私が行った年にはもう3月に入ろうというのにまだ満開とはならず、7部咲き程度の感じでした。
見た印象だと2月下旬頃〜3月上旬頃までがこの年の観梅のピークだろうと思いますが、
南部梅林の上から下まではやや標高差があり、行ったときには平地部分は満開、だんだん上に上がるにつれて
つぼみとなっている木々が増えてきているといった状況でした。
また日の当たる南斜面と当たらない北斜面でも開花の状況が異なるようで、なかなか全山梅の花で覆いつくされる
といった状況にお目にかかれるのは運次第かも知れません。
観梅期間はだいたい例年1月20日前後から2月下旬、
年によっては開花状況次第で3月初旬頃まで梅園が開放されており、
期間中の入場者は5万人くらいだそうです。
ただそれでも南国和歌山にあるだけに他の梅林よりははるかに開花時期や満開時期は早めです。
コースは3種類ほどあり、全山を回るコースだと約4kmほどアップダウンの道のりとなります。
南部梅林の観梅には入場料250円かかります。
駐車場は少ないですが、梅林下に無料で止められる土産物屋さんの駐車場を利用しました。
また通常は駐車料金500円かかるそうです。
梅林へのアクセスは近畿自動車道御坊南部線の「みなべインター」で降りて北へ向かうとすぐです。