奈良県宇陀市(旧宇陀郡大宇陀町)にある又兵衛桜の壁紙写真です。
樹齢300年以上とも言われる又兵衛桜の名前の由来は
大阪夏の陣で活躍した槍の又兵衛と異名を取る後藤又兵衛基次から来ているそうです。
又兵衛桜はまるで瀧が空から降ってくるような豪快な枝垂れ桜です。
幹周りは3m、高さ13mの巨木で、本郷地区にあるところから本郷の瀧桜とも呼ばれます。
本郷川の畔に立つこの巨大な桜は、まるで本郷川に落ちてゆく瀧のようにも見えます。
この桜の持つ豪快な性格と、勇猛・豪傑で鳴らした後藤又兵衛基次の性格が一致しているように思えるのも
この桜が又兵衛桜と呼ばれる所以かもしれません。
また又兵衛桜の背後には数十本という桃の木が植えられており、
桜が満開になる頃には背後で桃色の花を咲かせて淡いピンクと濃いピンクの色合いが楽しめます。
又兵衛桜の周辺は公園として整備されており、環境保全料として100円が必要になります。
かつてはあまり注目されていなかった又兵衛桜が一気にその名を全国に知られるようになったのは、
2000年春のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」のオープニングに使われたことがきっかけです。
これをきっかけにかつては近隣・地元の人だけにしかその存在を知られていなかった桜の巨木に
毎年大勢の観光客が詰め掛けるようになってきました。
今では桜の満開の時期には桜見物の人々やカメラマンが大挙して押し寄せる観光名所になってしまったようです。
又兵衛桜の見頃は4月上旬、私が行った年は4月5日6日あたりが見頃ピークでした。
駐車場は無料で桜の手前200mほどの県道沿いに臨時に設けられており、100台程度止められますが、
満開の時期には駐車場待ちをしなければならないかもしれません。
撮影は観光客の来ていない早朝がお勧めで、聞くところによると
この時間帯でも満開の時期には数十人のカメラマンが押し寄せているそうです。