勝持寺境内には魚籃観音(ぎょらんかんのん)と呼ばれている観音像が池の中に立っています。三十三観音といわれる観音菩薩の一つです。中国の発祥で、法華経を広めるために現れたと言われています。勝持寺は天台宗ですから、そういう意味ではピッタリとマッチしています。説明書きによれば、西遊記にも出てくる観音様と言うことだそうです。同じような観音像が岩手県の釜石港にも釜石大観音として魚籃観音があるそうで、こちらは50m の高さがあるようですが、名前からも分かるように魚の関連する人達の信仰を集めている観音様で、その姿は魚を扱う美女の姿を表しているそうです。魚籃というのは、魚を入れる竹などで編んである籠の意味です。