阿蘇山の冬の雪景色の壁紙写真です。標高1592mの高岳を中心とする
日本でも最も噴火活動が盛んな火山である熊本県阿蘇市にある阿蘇山の真冬の風景です
阿蘇山は現在も活動を続けている活火山です。
東西17km、南北25km、周囲128kmにわたる世界最大級の広大なカルデラ(山頂付近の陥没や崩壊によって出来た窪地)の外輪山の中央に
現在も活動を続ける標高1502mの中岳をはじめ、最高標高1592mを誇る高岳、
これに根子岳(猫岳)(1433m)、烏帽子岳(1337m)、杵島岳(1326m)が並んで
中央火口丘を形成しており、これら阿蘇五岳と呼ばれる5つの山を総称して阿蘇山と呼ぶそうです。
ちなみに単体で阿蘇山と呼ばれる山は無いそうです。
阿蘇山の歴史は約30万年前〜9万年前に掛けて4回の巨大爆発によって世界最大級のカルデラを形成していったそうです。
特に9万年前に起きた最後の4回目の大爆発では富士山の山体に相当する以上の噴出物を吹き上げ、
その溶岩は九州中央部一帯をほぼ覆いつくし、火山灰は北海道にまで達したそうです。
その巨大爆発により噴出したマグマの内部が冷えて空洞化して沈降し形成された巨大カルデラの中に、
それ以後噴火して出来たのが現在の阿蘇山の姿でもあります。
この巨大カルデラである外輪山の内側に、実に7町村もの町が出来、人々が生活しています。
火山の爆発によって出来たカルデラの中で町が出来ているのはおそらく阿蘇山だけでしょう。
現在も活動を続ける阿蘇山では、最近でも2004年1月14日まで噴火活動に伴う降灰などの記録が残っています。
つまり私の行ったわずか2週間ほど前に土石噴出と微量の火山灰が降る噴火をしていたことになります。
このため阿蘇山へはドライブルートのロープウエイ登山口までしか行くことができませんでした。
途中には標高954m、地面からの高さ80mある米塚と呼ばれるおわんを伏せたような山があるのですが、
ここも雪化粧して、また違った趣になっていました。この米塚もまた阿蘇山の火口のひとつだったものです。
残念ながら今回は到着直前までお天気だったにも関わらず、私が阿蘇山に近づくと雲がかかりはじめ、
挙句の果てに雪まで降り出す始末で、残念ながら阿蘇山の雄姿を拝むことは出来ませんでした。
その代わりに霧氷だとか雪景色だとか、そんな真冬の厳冬期の阿蘇山山麓の姿を見せてくれたように思います。
なかなか休みが取れませんが、一度火口まで行ってみたい気にさせる山です。
また外輪山周辺は火砕流によって出来た跡地が高原となり、春から夏には緑あふれる美しい風景を見せてくれるはずです。
周辺部には有名な湯布院をはじめ温泉群も湧き出していて、
1934年(昭和9年)12月4日には阿蘇くじゅう国立公園に指定されています。