吉野山の桜を求めて深夜に自宅を出発し、
午前4時頃には吉野山・下千本の大駐車場に到着しました。
まだ周辺は真っ暗で何も見えない状態です。
私は夜明けを車の中で待つ時間に、近くのコンビニで買って来た弁当を片手に
じっくりと夜明けを待つことにしました。
その時はまた眼下に壮大な雲海が広がっているなどと夢にも思わないでいました。
ただなるべく人の少ない時間帯に撮影を済ませてしまいたいという思いからでしたが。
すでに午前4時の時点で駐車場には数台の車が止まっていました。
さすがは関西屈指の桜で有名なスポットの吉野山だけあるなと感心していました。
ただこの桜の時期の吉野山は激しい渋滞が起きるため、駐車場確保の狙いもあったのですが。
下千本の駐車場の管理人さんと入り口でお話していると、今なら雲海が見えるよとおっしゃられていました。
吉野山の雲海は桜の時期にはめったに見られないということで、私も予想外の言葉に
食べかけの弁当そっちのけで慌ててカメラと三脚を取り出して、駆け出しました。
するとそこには幻想的な雲海の中に浮かぶ吉野の桜が見えました。
早速バルブ撮影に切り替えて撮影開始。雲海は同じ場所にとどまることなく山肌をなでるように
ふわりふわりと超えてゆきます。その中に浮かぶ幻想的な桜、やがて太陽が登り始めて
雲海の動きはより一層輝いて美しく見えました。
また奥の大峰山系の山々はうっすらと雪化粧しており、
桜・雲海・雪化粧となかなか見られない瞬間に遭遇できたかも知れません。
天下の桜の名所と平安時代の昔から愛され続けてきた吉野山の桜、ほんとに見事でした。
関西屈指の桜の名所・吉野の桜と雲海の壁紙写真
桜を撮影に行った吉野では早朝に雲海の思わぬ自然風景に出会いました。