長野県の八ヶ岳中信高原国定公園・霧ケ峰高原
内にある八島湿原(八島ヶ原湿原)は
白樺湖から車山高原を抜けて霧ヶ峰高原を通り、和田峠から美ヶ原へと向かうビーナスラインの途中にあります。
夏場になると非常に多くの人で賑わう人気観光スポットとなっていて、夏は高山植物の宝庫となります。
八島ヶ原の湿原には全体を保護する目的のため、木道は整備されていませんので、湿原の中へは立ち入ることはできません。
周囲を囲むように木道が通されていますが、高山植物を観察する際にはそういった周辺部分の木道から
望遠鏡や望遠レンズ越しに高山植物などを観察する必要があります。当然ですが木道外の湿原地帯は立入禁止です。
日本有数の高層湿原の一つともなっているこの湿原では、非常に貴重な高山植物始め、池塘などもみられることもあって
昭和35年6月10日に国の天然記念物に指定されている湿原です。
その冷涼な気候から約1万年以上も前から枯れた植物は腐植土とならずに泥炭層として
沈殿し続け、盛り上がって高層湿原を形成しています。
この八島ヶ原湿原ではその泥炭層の高さは約8.5mにもなり、近くにある車山湿原や
踊場湿原よりもはるかに泥炭層は深く、非常に歴史が古い湿原だということが分かります。
天然記念物としては八島ヶ原湿原植物群落の名称で登録され、その総面積は34.715haもある広大なものです。
八島ヶ原湿原の壁紙
早朝の日の出時刻頃の時間帯の八島ヶ原湿原の様子を撮影してきました。