白川郷 合掌造りの構造
白川郷の合掌造りはこの雪の重みに耐えられるように設計されています。
傾斜を急にして雪を滑らせやすくするだけでなく、
屋根自体も太い合掌桁を合掌梁に
打ち付けるのではなく差し込むような構造で、
両側から合掌桁同士を合わせることで
屋根にかかる重量を分散し、
かつ合掌桁の先端コマジリと呼ばれる
コマの底のようになっている部分を固定していないために
自由に揺らぐようになっていて、
一部分だけに荷のかかった状態になった場合は
そこが揺らいで荷重を分散させるような
独特の柔軟な構造を持ち合わせていることが
豪雪の重みにも耐えうる秘訣であり、
また古来この地の人々によって
編み出された英知ともいうことが出来るでしょう。