正暦寺本堂の看板には密教瞑想・真言瑜伽(ゆが)瞑想道場と記してあります。
瞑想・道場・瑜伽(ゆが)とくると、何かピンと来ませんか?
そう、瑜伽(ゆが)とは俗に現在の健康法やエクササイズで言うヨーガを現す言葉で、
瞑想によって精神集中や心身統一を図るという目的があったようです。
ヨーガ自体の歴史は非常に古く、今から約4500年前の紀元前のインダス文明の頃とされているようです。
それが後にインドに渡り、ヨーガの実践者で仏教を開いたお釈迦様もヨーガによる瞑想によって悟りを開きます。
当然仏教ではヨーガは修行のひとつとして瞑想と結びつき、
悟りを開くといった瑜伽(ゆが)行という形で伝承されています。
また一方で座禅というものがありますが、こちらもルーツはヨーガなのだそうです。
昔の人々が精神集中や心身統一を図り、悟りを開く目的で行っていた修養を、
現代人は巧みにヨーガという心身の健康維持法として取り入れたといえるかもしれません。