熊本県阿蘇市にある仙酔峡はシーズンになると山の一面が紫色をしているミヤマキリシマという種類のツツジに覆われます。仙酔峡がある位置はちょうど阿蘇山の中岳をはさんで阿蘇山ロープウェイの反対側の火口東駅側に上がっていく仙酔峡ロープウェイの麓仙酔峡駅周辺で、阿蘇山の中岳や高岳が間近に見えるところにあります。阿蘇山の反対側にある草千里とは対照的な隆起のある荒々しい地形が広がっていますが、5月中旬から下旬くらいに掛けてその荒々しい山の斜面にミヤマキリシマが満開に咲き誇っています。またこの場所がらは阿蘇中岳や高岳への登山ルートの一部でもあります。駐車場は無料駐車場が仙酔峡駅の下に用意されています。数十台程度の台数は置けるようです。仙酔峡の名前の由来もこのミヤマキリシマが満開に咲いている様子から、まるで花に仙人も酔ってしまう程美しい峡谷という意味で名付けられているようです。シーズン早朝でしたが、それでも朝早くからかなりの人がやってきて思い思いに写真撮影をしたり、仙酔峡の風景を眺めていました。本来であれば、仙酔峡ロープウェイに乗って上空から眺めたら景色も最高なのかもしれませんが、残念ながら、仙酔峡ロープウェイは2010年5月4日から運休されていると言うことで、乗ることはできませんでした。仙酔峡のツツジは約5万株とも言われているおびただしい数のツツジが急斜面に満開に咲いています。自然発生的に咲いている自生ツツジの群落だそうです。ただ、地元のカメラマンの人の話では、阿蘇山が活火山たと言うこともあって、どうしても火山性のガスが流れ込んできているために、一部のミヤマキリシマは枯れてしまっているということでした。またこの年は仙酔峡に今までにはないかなり濃度の高い火山性ガスが連日流れ込んできているというニュースが流れていたそうです。行った時には、特に立ち入り禁止とかそういうことはなかったですが、観光客の女性の人などは、マスクをしてきている人もいらしゃいました。