仙巌園庭園にある鶴燈籠です。
この燈籠は日本で初めてガス燈を転倒させた燈籠として知られています。
島津斉彬は蘭学者達にオランダ語で書かれたガス燈の記述を翻訳させ、
1857年には浴室付近にガス室を設置して園内の石燈籠に点火することに成功しています。
ここでも薩摩藩の近代化がいかに進んでいたのかが分かるような気がします。
非常に大きな笠石を特徴としている燈籠ですが、ガス燈を点灯させると
どれくらい明るかったか、当時の電気などのない時代ですから
そのころに庭園をライトアップさせるということは、
相当画期的な発明だったのでしょう。