鹿児島市にある仙巌園(磯庭園)は
かつて江戸時代に島津氏の別邸跡として存在していた庭園です。1958年(昭和33年)に国指定名勝にもなっています。
江戸時代初期の1658年に19代当主であった島津光久が別邸として建築したもので、
その景観が中国江西省竜虎山の山麓にある仙巌に似ているところから仙巌園(せんがんえん)と名付けられました。
ここの庭園の特徴はその規模の雄大さにあります。借景庭園として築山に見立てた桜島や池に見立てた錦江湾を取り入れたことや、
約5haにも及ぶ敷地面積の広さと合わせて日本一の雄大な庭園とも呼ばれているようです。
またここは鹿児島ということもあり、単なる日本庭園としての趣だけではなく、
中国や琉球などの影響を受けた望獄楼(ぼうがくろう)や江南竹林、曲水の庭、千尋巌(せんじんがん)といった
日本庭園には見られない様式の庭なども存在しています。
また最近ではNHK大河ドラマ「篤姫」のロケ地となったことでも知られており、
敷地内のあちらこちらが篤姫のロケで使用されたのだそうです。
今回は鹿児島旅行で桜島へ立ち寄った帰りにこちらへ立ち寄りましたが、南向きの錦江湾や桜島に面した
設計となっている借景庭園ゆえに、冬場の斜光気味の太陽だとどうしても桜島や錦江湾が逆光気味になってしまい、
ちょっと撮影には不向きな時間帯に来てしまった感じだったのが残念です。
季節によっては逆光にならない時間帯もあるのかもしれませんが、今回は桜島がまともに逆光になってしまいました。
またここは梅の名所の一つでもあり、カンヒザクラ等も見ることが出来ます。梅の開花は日当たりのいい場所は
結構咲いていましたが、曲水の庭などの日陰になっているところではまだまだ満開というには程遠い感じで、
梅の見頃はもう一週間くらい遅いかなという感じでした。
仙巌園庭園の入場料は1000円、駐車料金は500円かかります。
仙巌園(磯庭園)庭園壁紙写真
桜島を目の前に対岸にある仙巌園は梅の名所でもあります。その仙巌園と梅の壁紙写真です。