正木峠は大台ケ原・東ハイキングコースの途中にあるスポットです。
ここでは白く立ち枯れたトウヒの倒木が独特の風景を作り出しています。正木峠はトウヒの立ち枯れが目だって多いところとして
大台ケ原でも有名なところです。
もともと原生林が生い茂っていたとされる正木峠に異変が起こったのは、
昭和34年9月26日午後7時ごろに通過した台風15号・伊勢湾台風の影響です。
南斜面にあり、伊勢湾台風によって吹いた強烈な風雨にまともにさらされた正木峠周辺の木々は
かなりの倒壊の被害を受けたようです。
その後生い茂っていた原生林が後退し、苔に変わって笹などが生い茂るようになります。
現在も進行し続けているトウヒの枯れ死と、大台ケ原について思うことを書いてみました。
正木峠のトウヒの倒木
大台ケ原の早朝に立ち寄った正木峠
大台ケ原・正木峠(奈良県上北山村)
正木峠のトウヒの倒木は大台ケ原の荒廃の象徴として
自然保護の観点からも非常に問題視されてきました
しかしこれもひとつの自然現象といえなくもありません
撮影日2003年10月16日