今回撮影した香嵐渓の中でも最も紅葉の美しいところがこの香積寺(こうしゃくじ)です。
待月橋では散り紅葉といった感じに近かったですが、ここ香積寺は今まさに見頃を迎えていました。
苔むした参道脇にはもみじの名所の名に恥じないだけの非常に美しい紅葉が見事です。
もともと香嵐渓にもみじを持ち込んだ11代住職の参栄和尚が江戸時代初期の1634年に京都で修行を積み、
ここ足助に帰ってきた際に、京都で見たもみじの美しさが忘れられず、この場所も美しいカエデを
たくさん植えようということで、持ち帰ったカエデをお経をとなえながら植えていったということです。
いわば香嵐渓が紅葉の名所となる起源とも元祖ともなった場所だけに、さすが紅葉美は今回見た香嵐渓の中でも
もっとも美しいという印象をうけました。非常に趣のある京都の社寺を彷彿とさせる風情があります。