石畳道の近くの金城ダムは、那覇市首里の弁ヶ岳を源流とする安里川を堰き止めて作られたダムで、
那覇市内を流れる安里川の洪水氾濫を抑える目的で1989年(平成元年)に工事を開始し、
12年の歳月をかけて2000年(平成12年)に完成したダムです。
重力式コンクリートダムで総貯水量51万立方メートル、堤防の高さは19m、堤防の長さは120mあります。
また特徴的なのは、このダムの堤防が琉球石灰岩を貼り付けて、
周囲の景観にマッチするような工夫がされていることです。
このダムは首里城から識名園へ向かう途中にあり、王国当時の遺跡である
県指定文化財ヒジ川橋及び取り付け道路(石畳道)を保存するような形で建設されています。
そのため、ダムとしては珍しく、ヒジ川橋を挟んで上下2つの貯水池を持っています。