京都の圓光寺は江戸時代初期の1601年に
下野足利学校を伏見に移転し、徳川家康が開基となり、
三要元佶和尚を開山として迎えて寺として建立した伏見の円光寺学校を前身とし、
その後一時期相国寺境内へと移転したものの焼失し、細川忠利が再建の後、
1667年に幕府の命を受けて現在の地に移転した臨済宗南禅寺派のお寺です。
明治維新によって一時期荒廃していましたが、その後
臨済宗の尼寺として再興され、現在では臨済宗南禅寺派の修行道場ともなっています。
山号は瑞巌山です。圓光寺にはかつて徳川家康が開いた円光寺学校当時に使用された、日本最古といわれる
木製の活字版が保存されており重要文化財に指定されています。また圓光寺境内には十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)と呼ばれる、
禅における修行の行程を牛を主題に表したとされる十牛図よりそれを
表現したとされる庭園があり、庭園内には京都洛北で最も古い池といわれる栖龍池(せいりゅうち)や
水滴で琴の音のような音を奏でる水琴窟(すいきんくつ)があります。本尊は千寿観世音菩薩坐像を祀っています。
圓光寺では入り口で拝観料400円を払って境内へと入ってゆきます。
場所は少し通りから狭い住宅街の道の中に入っている関係で分かりにくいですが、
詩仙堂付近の民間駐車場に車を止めて詩仙堂入り口を過ぎて少し下ったところを右手に入ってゆきます。
詩仙堂前の通りには小さいですが案内看板も出ていますので迷うことはないと思います。
10年くらい前まで尼寺ということや修行道場ということで長く非公開のままだったのですが、
そのため比較的訪れる人も少ない紅葉の穴場スポットといえるでしょう。
紅葉時期は駐車場もないため、近くの詩仙堂付近の民間駐車場を利用します。
この時期だいたい駐車料金は1時間500円前後が相場です。紅葉期間中はライトアップもされますが、
昼とは別にライトアップの拝観料500円が必要となります。なお圓光寺もライトアップ含めて三脚一脚は禁止となります。
京都 圓光寺境内の紅葉
十牛の庭が有名な京都・圓光寺の美しい紅葉です。