京都の桜の名所、醍醐寺の壁紙写真です。「醍醐の花見」で有名な桜の名所・醍醐寺は京都市伏見区にある古刹で、
真言宗醍醐派の総本山とされています。
開基は真言宗の開祖である弘法大師の孫弟子に当たる理源大師・聖宝(しょうぼう)が平安時代初期の874年に
伏見の醍醐山上(笠取山)に草庵を作り、准胝(じゅんでい)観音像・如意輪観音像を刻んだのが始まりとされています。
現在のご本尊は907年建立の薬師如来像です。
醍醐寺境内は非常に広い面積を持っており、約200万坪(約6.6平方キロメートル)に及ぶ広大な敷地内に
醍醐山上(標高450m)に展開し、西国霊場でも最も険しいとされる西国第十一番霊場として有名な上醍醐寺(准胝堂)を擁する修験道的性格を持つ上醍醐と、
三宝院や霊宝館、五重塔や金堂を持つ下醍醐寺に大きく分かれています。
下醍醐を大規模なものに発展させたのは平安時代に醍醐寺を勅願寺とした醍醐天皇ですが、醍醐寺の名付け親は醍醐天皇ではなく、
開基の理源大師・聖宝です。
醍醐寺は応仁の乱以降、幾多の戦乱に巻き込まれてその度に焼け落ちていますが、国宝の五重塔だけは戦火を免れて当時の面影を伝えています。
京都の桜の名所としても有名な醍醐寺ですが、主に桜は下醍醐に固まっています。
その総本数は約800本ほどあるそうですが、そのほとんどは豊臣秀吉が醍醐寺再建に際して
「醍醐の花見」のために1598年頃に植栽した桜が現在も残されているようです。
今回は到底全て回りきれなかった醍醐寺境内の桜のうち、参道周辺と霊宝館の桜を中心にお届けします。
なお、三宝院は撮影禁止となっておりますので、今回は入場せず、紹介できません。
また今回の醍醐寺の桜は平日でかつ大雨が降っている中でカメラにカッパをかぶせてレインコートをかぶっての
撮影という悪条件でしたが、それでも人ごみは凄まじく、駐車場待ちの渋滞が起きているほどでした。
100台程度止められる駐車場はあるのですが、押し寄せる台数が凄まじいため、土日などで遅い時間だと駐車場待ちも少々覚悟は必要かと思われます。
それほどにこの醍醐寺の桜は人気があるということの証明なのでしょう。
アクセスは京都市営地下鉄かバスなど公共交通機関がベストでしょう。
醍醐寺へはJR山科駅から京阪バス三宝院経由六地蔵行きの22系統か醍醐三宝院行きの24系統、あるいは地下鉄東西線醍醐駅で下ります。
なお、下醍醐から上醍醐へは約3.5km、高低差約400mの険しい行程がありますので大雨の中では行く気になれず、上醍醐の撮影はしていません。
三宝院は撮影禁止で最初から入る気にならなかったのですが、お隣の霊宝館はじっくりと撮影できてまた八重桜や巨大枝垂桜なども楽しめますので、
写真撮影したい向きにはこちらがオススメです。
本当はもう少し奥へ行って国宝の五重塔と桜なども撮りたかったのですが、
霊宝館で雨が激しくなって、カメラカッパ内部にも湿気で水滴が付き始め、カメラもベタベタになってきたので、
ここで撮影は断念して引き上げました。
機会があればもう少し回ってみたいのですが、それでも充分に堪能できた醍醐の花見でした。
ここの特徴は見たところ枝垂桜も八重桜もソメイヨシノも同時期に満開になっているといった印象で、おトク感があります。
通常八重桜はソメイヨシノが散った後に満開になるイメージがあったのですが。
醍醐寺の桜の見頃は4月上旬頃、私の行った2006年ではこの4月10日前後が満開と言った感じでした。
ただ駐車料金が700円、三宝館の拝観料600円、霊宝館の拝観料600円、仁王門奥の五重塔などの伽藍の拝観料が600円、
2箇所共通券でも1000円、3箇所共通券1500円と、かなりの出費になるのは痛いところです。
京都醍醐寺の満開の桜
京都屈指の桜の名所でもある醍醐寺の満開の桜です。