標高116mの足羽山にある足羽神社の枝垂れ桜です。
福井市の指定天然記念物として保護されており、樹齢360年とのことです。
少し満開の盛りは過ぎていたのか、少々寂しい感じの桜でしたが、
それでも360年の年輪を経た桜の枝ぶりはなかなかのものでした。
主幹の内部は空洞となっているそうですが、それでも高さ6m、根の周囲は2.6m、
枝は最大11mの広がりを誇っているそうです。
この桜がある足羽神社は継体天皇の時代に建立されて築1500年という歴史を持つ、
越前地方でも最も古い神社なのだそうです。
継体天皇と大宮地之霊をお祀りしてあります。
継体天皇はこの地に川を通し、肥沃な土地を作ったとされています。
また天皇は自分が去った後もこの地のことを心配されて、御霊をこの地に鎮められます。
その後天皇から斎主をおおせつかった御子馬来田皇女(みこうまくだのひめ)は、「阿須波」の神名から
この場所を足羽宮と名づけられたそうです。
今現在ある足羽川や足羽山の地名の由来はこのときに付けられたものなのだそうです。