日本三景の一つ、
股のぞきでも有名な京都丹後半島の天橋立の雪景色を紹介します。
天橋立は宮津湾と内海にあたる阿蘇海を隔てる全長約3.6kmもある砂州の一つです。
またそこに付随する智恩寺境内一帯や傘松公園を含めて付近一帯の総称を天橋立と呼ぶこともあります。
付近一帯は松が約8000本も自生していて、まるで海の中に一本の松の路が出来ているように見えます。
また天橋立自身は傘松公園から見下ろした股のぞきで人が逆さになってみると、
まるで天にかかる橋のように見えることからそう呼ばれるようになりました。
天橋立によって隔てられている宮津湾のうち、内海側を阿蘇の海、外海側を与謝の海と呼んでいるそうです。
日本三景の一つとしても数えられている名所ですが、その歴史は非常に古くから知られており、
丹後風土記には天橋立がイザナギノミコトやイザナミノミコトによって天との架け橋として作られた
という話が残されています。神が日本を創ったとされる時代まで一気に遡ってしまうわけですね。
つまりは神の住み給う特別な場所として風土記には書かれているというわけです。
また鎌倉時代に編纂された小倉百人一首にも「大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立」
の有名な和歌に歌われているように、小式部内侍のいた平安時代から既に有名であったことがうかがえます。
江戸時代の貝原益軒は1689年にこの地を訪れた際に成相寺坂よりこの風景を見下ろして
日本三景の一つと称賛したといわれています。
日本海に面しているこの辺りでは冬は季節風の影響で雪が非常によく降る場所でもあります。
この日も雪の中の早朝に天橋立に到着しました。当初車で成相寺まで上がる予定でしたが
さすがにスタッドレスを履いていても急坂のために上がれず断念し、
傘松公園とを結ぶ傘松ケーブル(天橋立ケーブルカー)にて傘松公園まで行って撮影してきました。
丹後半島 天橋立の雪景色
天橋立は日本海側の気候ですので冬場は雪が非常に良く降ります。