世界の梅公園は兵庫県たつの市御津町にある梅林で、1993年にオープンしました。
世界のと名が付くだけあって、日本種の梅約300種類、他中国や台湾、韓国などの外国種の梅が60種類ほどあり、
その総本数は1500本ほどあるとされています。世界の梅公園は別名萬景園とも呼び、自然観察公園の山頂付近に作られており、
公園内には多数の梅の他にも本格的中国建築物である梅資料館の尋梅館や唐梅閣の展望台、
雪海香濤と呼ばれる山門、来鶴軒と呼ばれる休憩施設などもあり、
これらの建物は全て中国人の手による建築物なのだそうです。
まず綾部山梅林近くを走る国道250号線沿い、姫路方面からだと綾部山梅林入り口を通り過ぎてしばらく走ると
世界の梅公園入り口へと上がってゆく1.5車線幅の道があります。
ここから梅公園へはこの道路を上がってゆきます。途中監視員の方がおられ、
ここで駐車料金兼入場料として900円(駐車料金500円+入園料400円)を
払って自然観察公園山頂部分を目指してさらに車で登ります。
やがて一箇所目の駐車場・標高108m(GPS測位)の山頂駐車場に到着します。
ここから歩いて見るもよし、またこれより奥にさらに車で進んでいくと、
来鶴軒や雪海香濤を通り過ぎて尋梅館近くの駐車場まであがることもできます。
じっくり見たい向きには山頂入り口の駐車場から歩かれるほうがいろいろな梅を楽しむことが出来ると思います。
ちなみに最も標高が高い部分は唐梅閣のあるところで、ここで標高139m(GPS測位)です。
梅公園内の建物では、中心になるのが梅資料館の尋梅館で、
木造2階建て・延べ床面積330平方メートルの中国建築の建物内には
1階部分は梅木のレプリカや梅の一生などが展示してある展示室があり、2階部分は喫茶と展望台となっています。
標高139mの山頂付近に立つ唐梅閣は尋梅館から少し坂を上ったところにあります。
またこの唐梅閣は過去から未来へと永遠の日中友好を象徴して建てられたもので、その地上からの高さは約10m以上あり、
展望所へは人一人がやっと上がれる階段を登って二階部分へ出ると瀬戸内海や自然観察公園全体を見下ろす絶景が楽しめます。
この建物には中国の太湖の「太湖石」も使われているそうです。
また尋梅館への入り口にある山門・雪海香濤はシーズンは満開の梅に覆われるため、
「眺めは雪のごとく、香は波のように次々と押し寄せてくる」ところからこう名づけられたそうです。
いろいろな種類がある梅公園ですが、大体の分布では日本種の梅は山頂入り口駐車場付近から
入り口方向へ向かって下の斜面に沿って広がっており、山頂入り口駐車場から休憩所の来鶴軒へ至る途中の斜面には
中国種や韓国種、日本種の梅が混在しているところです。
またここから通路沿いには日本種を中心に梅の木が並んでおり、途中、山門・雪海香濤へ至る斜面側は中国種が数多くあります。
山門へ至る通路から唐梅閣へかけては台湾種や中国種が主体となっており、唐梅閣手前広場や奥側は日本種主体です。
また尋梅館周辺は日本種が主に見られるところで、このあたりは菜の花も咲いていてとてもきれいです。
梅の種類にはどんなものがあるかは
梅図鑑シリーズで紹介します。