大沼公園は
北海道南西部渡島半島の東寄りに位置する国定公園で、1958年(昭和33年)7月に南北海道で唯一の
国定公園として誕生しました。元々は活火山である北海道駒ケ岳(標高1133m)が5万年から3万年前の大噴火によって
当時1700mはあったと思われる山頂付近が大崩壊を起こし、この際に流れ込んだ土石流が
南側山麓にも流れ込んで折戸川の流れを堰きとめて誕生した古大沼が、さらに続く幾度かの大噴火によって
現在の大沼・小沼に分断され、現在の原型となったそうです。
(一説には1640年の寛永大噴火によって出来たともいわれる)また駒ケ岳はその後も江戸時代初期の
1640年(寛永17年)の大噴火や1929年(昭和4年)6月17日に始まる大噴火によって形を変えながら、現在のような山容になっています。
また大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼などでは同時に地盤の陥没の影響も受けているようです。
大沼国定公園の総面積は9083haもの広範囲に及び、そのうち駒ケ岳の標高800m以上の部分約400ha
が特別保護区に指定されて立ち入りが制限されており、直近では平成8年3月5日と平成10年10月25日
の噴火活動の影響で現在登山はできません。
またここ大沼や小沼、蓴菜沼は国定公園の第一種特別地域に指定されています。
また湖内には大小126もの浮島があり、景観の美しさを際立たせています。
国定公園内にある湖沼のうち、最大の大沼は総面積約5.12平方キロメートル、周囲は約26km、最大水深は13.6mあり、
126ある浮島のうち81個が大沼に集中しています。
狭戸と呼ばれる地峡を挟んで大沼の南西に位置する小沼は総面積約3.8平方キローメートル、周囲は約16km、最大水深は約5.5mあり、
浮島のうちの31個がここに存在しています。
大沼国定公園の楽しみ方はいくつかありますが、主なものは遊覧船に乗って湖上からの風景を楽しむものと、
島巡りコースなどの遊歩道を使って散策するコースがあります。
大沼国定公園の入場料は無料、散策も無料ですが、駐車場は民間で一日400円、遊覧船料金は一回960円かかります。
大沼国定公園 壁紙写真
大沼国定公園は函館からさほど遠くない場所にあり、北海道駒ケ岳を間近に見られる公園です。