大曲花火大会の10号割物花火にも
大きく分けて二種類の審査玉があります。一つ目は課題玉あるいは芯入割物といわれている10号割物花火で、
芯入割物は日本花火の最大の特徴でもあり、花火の中心が二重丸に見える花火のことです。
大曲の花火においては通常見られるよりも多重芯と呼ばれる花火が多数打ち上げられることでも知られており、
三重丸に見える八重芯や四重丸に見える三重芯、五重丸に見える四重芯、場合によってはそれを超える五重芯
などの多重心花火が打ち上げられます。
この多重心花火の難度は非常に高く、美しく花火を開かせるには熟練の技と計算されつくした技量が求められます。
それゆえ課題玉として採用されているのでしょう。
一方で、割物自由玉は同じく10号の花火ながら、円形にこだわることなく自由に表現をすることが出来ます。
基本的には開いた瞬間に円形に収まるものか、または色や形に高い創造性や技術のまとまりがある花火か、
どちらかの10号割物を花火師が選択できることになっています。
全国花火競技会・大曲花火大会・創造花火・割物自由玉その2
全国花火競技会の創造花火と割物自由玉です。一発一発非常に個性的で変わった花火が見られます。