オンネトーは北海道足寄郡足寄町東端部に位置する湖で、
阿寒国立公園内にあり、湖面の標高623m、周囲約4km、面積は約0.23平方キロメートル、
平均水深は約3m、最大水深約9.8m、透明度約7.1mを誇る湖です。
時間帯によって色が変わる湖として知られています。水面が静止していれば
標高1499mの雌阿寒岳と標高1476mの阿寒富士を
湖面に映し、また色がライトブルーやエメラルドグリーン、ダークブルーなどの色に変化してゆくことから五色沼とも呼ばれています。
またそのことから北海道の三大秘湖のひとつとしても知られています。
活火山の雌阿寒岳の約1万2千年前〜9000年前頃の噴火活動によって西山麓を流れる螺湾川が堰き止められて出来た堰止湖です。
オンネトーの湖面の色が変化してゆく原因は、湖底から湧きだす弱酸性の温泉成分がミネラルイオンとして
水中に溶けだすためで、天候や時間帯や季節などのいろいろな要因で湖面の色合いを変化させてゆきます。
オンネトーの名前はもともとアイヌ語で「年老いた沼」や「親なる沼」の意味合いを持つ言葉です。
阿寒湖の近くにあり、阿寒湖からは車で約20分、国道241号線にオンネトーへ至る道の入口があり、
阿寒湖からは距離にして約20kmほどのところにあります。
また、湯歩道奥に秘境の「オンネトー湯滝」と呼ばれるところがありますが、かつて2005年までは入浴できたそうですが、
現在は世界でも唯一の陸上のマンガン鉱床という非常に貴重な珍しい場所で、温泉成分に含まれる微量のマンガンイオンを
マンガン酸化細菌やシアノバクテリアが分解して二酸化マンガンを生成し、今でもマンガン鉱床は成長し続けています。そのため
学術上も非常に貴重な場所として、「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」ということで2000年に国の天然記念物に指定されています。