本当は金環日食が撮影できれば一番良かったのですが、今回の撮影は部分日食になってしまいました。天気予報がよさそうであれば金環日食の見える和歌山の辺りまで撮影しに行こうと思っていましたが、前日の天気予報を見て、ニュースでも串本あたりの雨が降っている様子もテレビで放映してましたので、それを見ながら、今回は、最悪行っても全く見られないというリスクを考えると、確実に最低でも部分日食を撮影する方向で金環日食の撮影は見送ることにしました。結果的に当日は、金環日食が見られたそうなので、ちょっと残念な気はしますが、それはそれで仕方がないと思います。今回の金環日食は、前から休みも取っていたし、一応フィルタも買って撮影準備をしていましたが、前日の天気予報では曇りか雨の予報で全く期待をしていませんでした。兵庫県南部に住んでいますが、ネットの天気予報を見ていると、ひょっとするとこのあたりも曇って見えないかもしれないと思っていたので、よほど確実に晴れると思われる北陸の石川県ぐらいまで車で走ってしまおうかとも考えていました。ただ石川県まで行ってしまうと、部分日食でも少し欠けるのは少なくなりますし、また高速を徹夜で走らなければならなくなるので、途中で疲れて寝てしまうと、最悪見逃してしまう可能性があるので、とりあえず自宅にいて様子を見ることにしました。結果的にそれが幸いして、前日の天気予報に反して当日午前4時に起きてみるとほとんど雲もなく、快晴に近い状態で、すごく良過ぎるぐらいの天気になってました。西と南側には雲は見えていましたが、幸い東の空はほとんど雲もなく、ちょうど太陽が昇ってくるあたりからは、快晴の状態になっていました。どこか良い場所へ撮影しに行こうと思っていましたが、南の空の雲を見ていると、南に行っても見られそうな感じがしなかったので、そのまま自宅にいて撮影する事にしました。またその時間から南に行ったとしても、セッティングとかやっていると間に合わない可能性があったので、やめました。それで今回は部分日食になってしまいましたが、それでも奇跡的に快晴になって、おそらく一生に一度ぐらいしか見ることができないような素晴らしい天体ショーを見ることができて、とてもありがたいなと思いました。また金環日食もかなりの場所で見られたようなので、すごく良かったと思います。次にこれぐらい広範囲にわたって金環日食は見られるのは、300年ぐらい先ということですから、よほど延命技術の進歩がない限りは、生きてはいないでしょう。そういった意味でも大変貴重な時に晴れてくれてとてもありがたいと思いました。