安芸の宮島厳島神社の壁紙写真です。
厳島神社は593年の推古天皇の時代にこの場所の有力な豪族であった佐伯鞍職という人によって開かれたと伝えられ、
実に1400年以上の歴史を持つ神社です。世界文化遺産であり、また国宝にも指定されています。
本殿や鳥居とともに高舞台や五重塔も有名です。
厳島神社はまた瀬戸内海に面した海の中に大鳥居が立っていることでも有名です。
厳島神社のある宮島自体が古来から霊気があるといわれており
大鳥居が海中に立っているのも厳島神社だけではなく
この宮島自身を神としてあがめていたという古来からの歴史があるためだと思われます。
宮島の厳島神社は平清盛のいた平安時代末期頃に全盛を向かえます。
当時平清盛は安芸の守としてこの地域に赴任しており、
以後厳島神社の参拝や社殿の建立に深くかかわることになります。
現在の社殿なども1186年に平清盛が建立したものだといわれているようです。
平清盛はじめ、当時の平安貴族の参拝が絶えなかった厳島神社には、
平安時代の文化が多く取り入れられているのも特徴です
例えば能の舞いに使われていたと思われる平舞台や高舞台、
朱塗りの柱を使った社殿や廊下なども平安時代を象徴する建造物といえるでしょう。
その後も時の権力者の庇護を受けて貴族などの参拝も絶えず、
戦国時代の中国地方の覇者である毛利元就や豊臣秀吉といった権力者の庇護を受け続けて
平安時代に創建された建物とほとんど変わらない形を現在に至るまでとどめています。
海中に立つ鳥居や満ち潮の時には海の上に浮かんでいるように見える厳島神社ですが、
引き潮の時の大鳥居の柱の部分を見るまでもなく
やはりかなりその分傷みも激しいはずで、それを現在に至るまで維持し続けているというのは
ある意味奇跡的と呼べるかも知れません。
厳島神社は度々火災にあったり、台風の被害を受けていますがその都度復興がなされています。
最近では2004年9月7日に広島を襲い、風速60m近い風で国宝の左楽房などが倒壊した台風18号の被害が記憶に新しいところです。
最近は温暖化の影響でか、満潮時には海面が床上にまで上昇してくることも度々あるようです。
また厳島神社は国宝でありまた1996年12月にユネスコの世界文化遺産に原爆ドームとともに登録されており、
その景観は丹後の天橋立、陸奥の松島とともに日本三景の一つに数えられています。
まさに日本を代表する景観を持つ神社のひとつだということが言えると思います。