大徳寺境内にある高桐院は、
元々は江戸時代初期の武将でもあり茶人としても有名な細川忠興(細川三斎)が父である細川幽斎の弟で
玉甫紹j(ぎょくほじょうそう)を開基とし、父細川幽斎の菩提を弔うため1602年に建立した細川家の菩提寺です。
臨済宗大徳寺派大本山の大徳寺に属する塔頭の一つです。
細川忠興は千利休の七人の高弟(利休七哲)にも数えられるほどに茶道に精通しており、利休から高く評価れていたがゆえに、
この高桐院にも千利休の宅邸を移築したとされる書院や松向軒(しょうこうけん)と呼ばれる茶室があります。
高桐院では本堂(客殿)前にある前庭と、書院前庭に分かれています。本堂前庭は楓の庭とも呼ばれ、
一面苔に覆われた中に燈篭が一基だけ設置されている簡素な感じのする庭園です。
また細川忠興の遺言によって、高桐院庭園には忠興と夫人のガラシャの墓があります。
京都の隠れた紅葉スポットの高桐院は散り紅葉で本堂前庭が真っ赤に埋め尽くされるのも美しいです。
普段は閑静な空間でもある高桐院ですが、最近では1996年にJR東海の「そうだ京都、行こう」の中で
ここの本堂前庭の散り紅葉が紹介されたため、近年では結構紅葉時期にはにぎわいを見せています。
高桐院は大徳寺の21ある塔頭の中ほどにあり、駐車場は大徳寺駐車場(100円/30分)に車を止めます。
拝観料は400円です。また境内は三脚使用禁止です。
京都高桐院の壁紙写真
散り紅葉で非常に有名な高桐院の庭園風景です。