大虚庵はかつて光悦が住んでいた建物の名前を冠したものですが、
実際はこの建物ではなく、光悦の死後、いったん破却されています。
現在の建物は1915年(大正4年)に古美術商の土橋嘉兵衛(つちはしかへえ)が寄付し、
速水流茶道の当時の家元であった速水宗汲が設計を行ったものだそうです。
現在ある大虚庵はこれにさらに大茶会を主催する古美術商の集まりである
光悦会などが手を加えて今の建物となっています。
光悦会は茶会という名目ですが実際のところ古美術商が持ち回りで主催し、
高級な茶道具を招待客限定で見せるための会という感じなのだそうです。