京都の光悦寺は名前から想像できるように、
江戸時代初期の文化人であり書家・芸術家でもある本阿弥光悦のかつての屋敷跡です。
本阿弥光悦が、徳川家康から1615年に鷹峰光悦町一帯約9万坪を頂いて、光悦の一族や親族、
工芸職人などがかつては住んでいた工芸集落となっていたそうです。
光悦自身法華経の熱心な信者でもあり、住居もここにありましたが、
光悦亡き後、1656年に菩提を弔うために、本阿弥家の位牌堂を
当時の日蓮宗本法寺の住職であった日慈上人を開山に迎えて日蓮宗の寺として改め、大虚山光悦寺となっています。
もともとは光悦の茶室などの草庵が始まりとなったこともあり、寺というよりは
茶室・草庵を囲む庭園のような雰囲気で、あまりお寺という感じはしません。
境内には大虚庵、三巴亭、了寂軒、徳友庵、本阿弥庵、騎牛庵、自得庵の7つの茶室があり、
徐々に高さの変わる独特の造りで有名な臥牛(ねうし)垣を持つ大虚庵は光悦のもともとの居室の名前を
取ったものですが、現在の大虚庵は当時のものではなく、1915年(大正4年)に新たに建立されたものです。
光悦寺の紅葉の見頃時期は11月中旬〜下旬頃です。京都市内でもかなり紅葉の時期は早いほうに入ると思われます。
もみじの紅葉ばかりでなく、了寂軒や庭園ではドウダンツツジの真っ赤な紅葉が見られることもここの紅葉の特徴です。
あと、毎年11月10日〜13日にかけては大茶会(光悦会)が催されており、この時期の一般の拝観は不可です。
かつては大茶会の頃の11月中旬頃に紅葉が真っ盛りとなっていたようですが、最近は温暖化の影響か、
この年は11月26日に行ってもちょうど紅葉の見頃といった感じでした。
駐車場は有料で1時間300円で20台程度止められるところが光悦寺参道の隣にありますが、
紅葉時期は早い時間帯以外はかなり混雑すると思われます。
なお光悦寺の拝観料は300円、拝観時間は午前9時から午後5時までですが、
紅葉の参道で有名な光悦寺参道は拝観料無料で道路から観覧できるお得なスポットでもあります。
また
源光庵とは徒歩2〜3分の距離ですので、あわせて拝観されると良いと思います。
撮影に関してですが京都の例に漏れず三脚と一脚の使用は禁止となっています。
光悦寺参道の紅葉 |
光悦寺本堂への廊下と紅葉 |
苔むす屋根と散り紅葉 |
大虚庵紅葉と臥牛(ねうし)垣 |
臥牛垣と紅葉 |
了寂軒庭の赤いドウダンツツジ |
了寂軒とドウダンツツジの生垣 |
ドウダンツツジの紅葉 |
光悦寺の庭園風景 |
光悦寺の庭園風景 |
苔むす光悦寺の庭園 |
大虚庵とドウダンツツジ |
鐘楼と逆光の紅葉 |
光悦寺参道の真っ赤なもみじ |
参道の紅葉縦構図 |
光悦寺山門と紅葉美 |
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撮影地 光悦寺(京都市北区鷹峯光悦町) 撮影日2007年11月26日
撮影カメラ EOS 5D レンズ EF 28-300mm 3.5-5.6 L IS USM
参考GPS測位標高データ 光悦寺駐車場 164m
緯度経度 北緯35度03分13秒55 東経135度43分49秒27