源光庵 血天井
血天井と最初に聞いた時は、天井まで血飛沫が飛び散って、
それで天井が血で染まったものかと思っていました。
しかし手の形や足の形が残されていると聞いて・・・??
血のついた人が痛みに耐えかねて天井まで飛び跳ねて手形や足形を付けたのか??
・・・もちろんそんなはずは無いですね。
そう、実際は天井と床が想像とは逆だったわけで。
伏見城の戦いの際の鳥居元忠以下380人の武士が
自刃して果てたという伏見城の床を、わざわざ遺構として貰い受けて天井にしたものが
血天井と呼ばれるものです。
しかし供養のためとはいえ何故選りによってわざわざ血のついた伏見城の床を貰い受けて
源光庵の天井にしたのか、正直驚きです。普通の神経では考えられません。
まさに悟りの境地に至ったものだけが出来るワザという感じがします。
夜遅く一人でなど、不気味で到底この本堂に入ることは出来ないですね。
あまりにも凄惨な歴史のため、正直言って血天井を
まともに撮影する気にはならなかったので、照明や飾りと一緒に
撮っていますが、それでもこの天井に見えるシミは
雨漏りの後などではなく、紛れも無く血の跡なのです。
ちなみに撮る気にならなくて撮っていませんが、手形跡は本堂の
悟りの窓と本尊釈迦牟尼仏の間を仕切る梁の上に、
足形跡は本堂廊下部分に見ることが出来ます。