実はこの風向きの転向、海風と陸風が入れ替わるタイミングに当たっていたのだと思います。
地元の人はそのことを経験上感じ取っておられたのでしょう。
気比の松原のような海岸の場合、通常は昼間太陽に照らされた陸地はどんどん熱が上がり、上昇気流が発生します。
暖かい空気が上に上る（つまり気圧が低くなる）と、あまり水温の上がらない海側の冷やされた重い空気が陸地側に
流れ込む、これが海風といわれるもので、昼間海側から陸側に向かって風が吹く理屈です。
反対に日が翳り、地表が冷やされ始めると、今度は反対に冷やされた地表の空気が重くなり、海側に向かって風が吹くということになるようです。
また晴天ほど地表が冷やされるのが早まるので、敦賀花火大会は比較的風向きには恵まれることが多いようです。
陸風は花火大会にとっては絶好の風向きといえるでしょう。海上花火大会が多いのも一理あるのかも知れません。
それと夏特有の南風も味方したのでしょう。
実際この日も陸風に流された灯篭は上手く海に向かってどんどん流されていき、花火も煙に曇ることなく、
ほとんど鮮明に撮ることができました。感謝です。
