地球岬のある室蘭付近の海食崖の海岸線は 約13kmにわたって海抜100mくらいの断崖絶壁が連続する大変風光明媚な場所です。 地球岬は元々は語源となったアイヌ語ではポロチケップ (親なる断崖)から派生したチケウエ→チキウに当て字の地球を当てて地球岬となったようです。 ここからは地球が丸く見えるということがキャッチフレーズで宣伝されているようです。 確かに地球岬といわれるように周囲何もない300度以上の視界が広がる岬では、地球の丸さを実感できるかもしれません。 心持ち丸くなった水平線がお天気が良ければ遠くまで見渡せるかもしれません。 ただ空気が澄んでいると渡島半島や下北半島が視界に入って来ると思われるので、 海の丸さを実感できるかどうかは分かりませんが。 約35台分の無料駐車場が完備されており、駐車場にはトイレや売店もあります。またそこから展望所に向かって少し登ってゆくと、 眼下に太平洋の海を見下ろしながら立つ地球岬灯台があります。地球岬は1985年(昭和60年)の朝日新聞社の北海道の自然100選で第1位を、 1986年(昭和61年)の北海道郵政局主催のあなたが選ぶ北海道 においても第1位を獲得し、さらにその翌年の1987年(昭和62年)には 新日本観光地百選ヤングカップル部門でも第1位を獲得し、一躍その名を全国に知られることとなりました。 展望所中央には直径12.8mの広場があり、そこには室蘭市を中心にして変わった世界地図が描かれています。 また展望所最上部には平成6年10月に寄贈された幸福の鐘があります。 展望所は海抜147.5m、地球岬灯台は海抜131mにあり、そこから見下ろす太平洋の海と風景は非常に美しいものです。 お天気がよく空気が澄んでいるときは西側に噴火湾を挟んで対岸の北海道駒ケ岳や恵山岬、太平洋を挟んで南側に 青森県の下北半島を見ることもできます。またここは日の出の名所でもあり、元日は初日の出を見ようとする人々で 大変混雑するそうです。
地球岬の東隣、車で3分ほどのところに 室蘭八景のひとつに数えられるトッカリショと呼ばれる断崖絶壁の 非常に風光明媚な場所があります。アイヌ語でアザラシの岩を意味するトッカリショがそのままここの地名として定着しています。 現在では岩そのものではなく、この辺りの漁場をトッカリショと呼んでいるようです。鮭の良漁場でもあるこの辺りは 冬場にはアザラシの群れが多数この岩の周辺にやってくることからこのように呼ばれるようになったそうです。 またトッカリショにはアイヌの伝説も残されており、月に憧れた魔の神(ニツネカムイ)が自分も月になって夜を支配しようとして、 魔の神が月明かりが美しいある夜に、日の神から盗んだ光の衣をまとって現れたため、夜空に月が2つ輝いていた。 これを見たアイヌの人々が異変に気づいて騒いでいたところ、文化の神のオイナカムイが現れて魔の神の仕業と見抜いて 銀の弓で銀の矢を放って魔の神を射落としたので、再び平和が戻ってきたという伝説です。
撮影地 地球岬(チキウ岬)・トッカリショ・金屏風(北海道室蘭市) 撮影日2009年7月20日
撮影カメラ EOS 5DMark2 レンズ EF 28-300mm F3.5-5.6 L IS USM
参考GPS測位標高データ 地球岬展望台 標高141m トッカリショ 標高91m
緯度経度 地球岬展望台 北緯42度18分09秒540 東経141度00分02秒664
緯度経度 トッカリショ 北緯42度18分35秒568 東経141度00分19秒908
