神戸ルミナリエの歴史は震災とともに始まります。
1995年、第一回のルミナリエが12月に開催されましたが、もともとこれは神戸で行われる予定ではなく、
東京ミレナリオとして東京で行われるイベントとして企画されたものだそうです。
ところがこの年阪神淡路大震災が起こり、予定を変更して震災の地、神戸で犠牲者への鎮魂の願いや
復興資金を募る目的で行われる事になりました。
ルミナリエの意味はイタリア語で「祝祭のためのイルミネーション」というのだそうです。
イタリアでは16世紀からこうした光の芸術が装飾芸術のひとつとして発展してきたのだそうです。
そのルミナリエを神戸に初めて持ち込んだのがイタリアのヴァレリオ・フェスティと言う方です。
東京ミレナリオは震災の影響で開催年が4年遅れて1999年年末に第一回が開催される運びとなったようです。
ちなみに東京ミレナリオは人々が夢や喜びとともに出会い、触れ合うということがテーマのようですから、
神戸ルミナリエとはちょっと意味合いが違うかも知れません。
ただ暖かく包みこむようなこのやわらかな光の回廊を見て震災当時を思い出し、癒され、感動し、涙を流すのはやはり神戸の人が多いのでしょうね。
そこにこそ本当の神戸ルミナリエの意義があり、意味があるのだと思います。
